橋本良亮くん作詞のソロ曲

私は、橋本良亮くんの紡ぐ言葉が好きだ。
話す言葉も、書く文章も。

以前どこかで、自分の言葉は拙いから、という様なことを橋本くんが話していたことがあった。
だが、私は彼程、あたたかくて、飾らない真っ直ぐ胸に飛び込んでくる様な言葉を口に出来る人を知らない。もしかしたら、それは彼が言う拙いからこそなせるものなのかもしれない。
でも、仮に言葉が拙い人、皆がそんな言葉選びを出来るのかといったらそうではない。

だから、要するに橋本くんの言葉選びのセンスは才能なのだと思う。
おまけに彼は言葉を使う上で、決して自分を偽らない。自分を着飾らない。外部に向けて書くものは特に、誰しも自分をよく見せようとするものだと思うが、彼の言葉はいつだって等身大だ。
そのままの自分を、自分の思いを言葉に出せる。

そんな橋本くんは、以前、雑誌でこうも発言をしていた。
話すことと書くことは別であると捉えている。その上で話すことよりも書くことの方が得意だ、と。

こうなってくると橋本くんがどんな文を書くのかめちゃくちゃ気になりません!?いや、気になりますよね??

さて、そんなわけで前置きはこのくらいにしてそろそろタイトルでもある本題に入ろうと思います。

2004年9月に事務所に入り、2016年5月26日の今日に至るまで橋本くんが公式の場で自らが作詞した曲として発表した曲は全部で3曲である。

  1. stay with me           http://kashinavi.com/s/lyrics86595.html
  2. 秘密の愛

〜番外編〜

(そばに/当時はっしーを可愛がってくれていたNさん作詞作曲)


勘の鋭い方はタイトルからもお分かりだろうが、上の三曲は全てラブソングである。それはもう見事なまでに橋本くんのひたむきな愛が詰まった曲達だ。
橋本くんがラブソングを書く理由としては、彼がラブソングを好きということや自分はファンの子の王子様であるというアイドルとしてのスタンスなど様々あるのだろう。

でもきっと橋本くんにとって、何よりも愛というかたちが一番素直に自分の思っている言葉を出しやすく、言葉として乗せやすいからなのではないだろうか。

これは、わたしが勝手に抱いているイメージなのだが、今年で約12年橋本くんを見てきて、ずっと思っていることがある。
彼は一番アイドルで、一番一般人だ。
というのも誤解しないで欲しいのだが、煌びやかな芸能界という世界にいながらにして、感覚が普通のどこにでもいる22歳の男の子なのだ。
橋本くんは良くも悪くも22歳の普通のどこにでもいる男の子で、人を好きになって、喧嘩もするし、仲直りもするし、

と、2016年の夏前にわたしはここまで書いてブログを下書きに埋めてしまっていた。

 

時は変わって、2018年現在、上記にくわえてhazy loveという曲(2016年夏ソロコンにて)が発表されている。

TDCでこの曲をはじめて聞いた時、わたしは「橋本くんが書いたんだろうな、でも橋本くんが書いたんじゃないみたいだ」と、素直にそう思った。

というのも歌詞の内容も言葉の選び方も色も今までとは全く違うのだ。どちらがいいとかわるいとかそういう話をしているのではない。

ただ、今までのものとは何だか違うような気がした。

それは、歌詞を書いたときにハシをやっていた影響なのかもしれないし、それまでに橋本くんが経験してきたことからの影響なのかもしれない。

だけど、それは私が勝手に思い描いていた橋本くんのキャパシティーを越えた。衝撃だった。

言葉を選ばずにいうと、はじめて橋本くんに対して得体がしれない(誤解なきようにいうと気味がわるいの意ではない)と感じた。直感的に。

2016年のあの時、22歳の橋本くんを普通の男の子と称したものの、hazyloveを聞いてはじめて、橋本くんが20代の男性であるということを強く実感したのかもしれない。

ソロコンでこの曲を歌う橋本くんは、客席を一切見なかった。曲の世界観を彼はそう表現した。きっと、橋本くんがこの歌に込めた思いを届けたい誰かは客席にはいないんだろうなとさえ思わせるようで正直私はhazyloveの歌詞の中の想われ人に嫉妬をした。橋本くんが書く歌ではじめて自分が主役でないとさえ、思った。

私はこの時、はじめて橋本くんが書く歌の<君>になっていたことに気がつかされた。

○○くんの姫><のようなファンの子を見るたびに「楽しそうだけど絶対こういうファンにはなれないんだろう」と思っていたわりとドライなファンである私でさえもだ。

 

歌に自己投影なんてちゃんちゃらおかしい、そう思うかもしれないがそれが小説だったらおかしいだろうか?ドラマだったら?映画だったら?誰しも一度は経験があるだろう。

橋本くんの作る歌には、聴く人を歌の主人公にする力があるのだと思う。それは、橋本くんが紡ぐ言葉が聴く人の心に届いているからこそ、なせる技なのだと思う。



言葉は、武器だ。言葉は、人を動かす。
言葉は、時として人を傷つけ、言葉は、時として人を助く。

まだ彼を知らない幾人もの人が彼の優しくて柔らかな言葉に触れる機会がこれから数多くあることを一ファンとして強く願っている。

 

橋本良亮くん14周年のお祝いの言葉に変えて。